- 社長インタビュー
「岩手のITエンジニアの幸福度を高めたい」想いをカタチに、本気で向き合う
株式会社MERCITの創業社長である照井さん。地方IT系の起業に至った背景、根底にある熱い想いをお聞きしました。 株式会社MERCITの真ん中にあるのは「岩手のITエンジニアの幸福度を高めたい」という エンジニアファーストに向き合った想いであり「このままでは地方にいたらエンジニアは稼げない、地方のDXが希薄になる」という危機感です。なぜエンジニアなのか、なぜSES(システムエンジニアリングサービス)事業なのか。「想いをカタチにする」熱い想い持ち事業成長を続ける株式会社MERCIT、そして照井さんのストーリーをご一読ください。
え?10年も働いて給料これくらいしか上がらないの?
起業前も含めエンジニアの採用活動を7年程携わってきました。
転職を考えているエンジニアが面接時に理由を伺うと
「給料が上がらない」「スキルアップが難しい」と理由がほとんどでした。
確かに、時代が変わり物価も高くなっている世の中では暮らしていくことが難しいと思うのではないかと感じました。
また自社開発がメインの会社では同じようなスキルセットでの開発が多く
地方では日々変化する最新技術の習得は難しいのが課題となっておりました。
中には、ITエンジニアは稼げないからインセンティブのある営業職や販売職に転職をするエンジニアも目にしました。
「せっかく好きで身に付けた開発スキルがあるのに異業種はもったいない」と思うことも多くなり
「エンジニアをあきらめてほしくはない!」という感情になりました。
そこで自身が良くして頂いたのIT企業との繋がりを活かせることはないかと思うようになりました。
まさか、コロナ禍が追い風に…
起業に至る2年前、猛威を振るっていた新型コロナウイルス。
3密を避けるように人々の過ごし方、働き方が目まぐるしく変化していました。
そんな中、IT業界はというと在宅勤務という働き方がより活性化されました。
パソコン1台あれば、自宅からリモートで作業が可能という点から
「それであれば東京の仕事も岩手できるのでは?」
「それが可能となれば、地方でも稼げるようになるのではないか」と思い始めました。
前職では総合人材派遣業の会社だったため、IT以外の業種とも向き合っていました。
「本気でIT業界に向き合い、地方のエンジニアを大事にしたい」という想いが強くなり
コロナ禍の2022年9月に思い切って起業に至りました。
エンジニアが幸せを感じるときは?
起業する前に…
自分の強みは「論理的思考力」と「行動力」
「エンジニアの幸福度を高める」ためにはどうしたらいいか、どんな時が幸せに感じるのかを
ふと紙にロジックツリーを書いていました。網羅的に考え、良い悪い、できるできないを見える化し最善の策を導く。
採用活動をして、多くのエンジニアの悩みに向き合ってきた自分だからこそできる。
課題の把握から解決策までBestを尽くしたいと決心し、チャレンジしてみようと思うようになりました。
作りたかったのは「給与水準を上げる仕組み」
1番初めに着目したのは冒頭でも上げました、地方エンジニアの給与水準でした。
給与が低いエンジニアの悩みは「年功序列になっていて給与が上がらない」「昔の水準を変えることはできない」「エンジニア以外の社員が多い」という理由が多かったです。
私自身も、前職で「なぜ結果を出しているのに給与が上がらないのか」「この利益はどこに使われているのか」に疑問を持つようになりました。
ここで、コロナ禍で追い風になった、都会企業の地方エンジニアの活用や
SESの業態におけるスキル経験の評価を上手く活かしたい思いました。
それから「自分1人で起業すれば、人件費を抑え、エンジニアに還元できるのではないか」と思いました。
余計な人件費をかけず、広告費も最小限で無料でできることからコツコツと取り組み採用できればBestと。
それが可能となり、岩手でも10年以上のエンジニアを弊社に採用するときは
「年収400万以上」で迎え入れる仕組みを構築できました。
エンジニア目線の福利厚生はどうか
今まで使用してきた求人広告費を別な用途に使用できないか。
大手求人広告媒体を2ヶ月50万で掲載しても効果が薄いことがあります。
そもそも求職者は他のSES企業との違いが分からないのではないかと考えるようになり
何か他社との差別化をできないかと思い、エンジニアの仕事道具をより良いものにする
「キーボード・マウス手当」の導入をしました。
この制度の導入が、既存エンジニアにも好評で、求人広告の代わりになり
入社して下さるエンジニアが増えた要因でもあります。
地域に恩返ししたい、でも何をしたらいいか分からない
「地域貢献をしたい、地元に恩返しをしたい」というエンジニアを多く接してきました。
何か行動に移せるきっかけはないだろうかと都度日々を過ごしていました。
そんな中、可愛くて購入したaiboがプログラミングできることを教えてくれた社員がいました。
aiboのプログラミングは初心者にも簡単にできるようになっており、興味ある子どもには取り掛かりやすいのでは。
実際に目の前でロボットが動く方が分かりやすいと思い、まずは知り合いの子どもと一緒にプログラミング体験会を開催しました。
その後も、比較的IT企業の少ない遠野市や洋野町、宮古市など開催を重ねてきました。
エンジニアも出身地で開催できることで、地域貢献をすることができる。
また日々学んできたスキルをアウトプットできることで、自身の成長にもつながるとのことで
弊社の1つ地域貢献の事業として確立することができました。
社員やお客様が増え会社が大きくなっても、忘れていけないもの
「感謝は循環するもの」をコーポレートスローガンに掲げています。
弊社のビジネスの根幹にあるのは、感謝の気持ちです。
今ある会社や自分は周りに支えられて成長していると思います。
会社が大きくなることで、見失いがちな感謝を忘れてはいけないと思っております。
フランス語でありがとうを表現する「MERCI」×「IT」を合わせてメルシットという社名にしました。
感謝の気持ちを忘れないよう、これからも謙虚にいきたいと思っております。
岩手をどうしていきたいか
岩手県は盛岡から一関といった国道4号線沿いにIT企業が集約しています。
本当の意味で岩手を盛り上げる、ITで支えることは、県北や沿岸地域も含めて岩手県だと思っております。
これからDX化の時代にますますなっていきますが、地域に寄り添いITリテラシーを一緒に高められる
そんな企業にMERCITはなりたいと思います。
